最近は、様々なアクティビティを楽しむ人が増えてきています。大人気アクティビティなのが『アウトドア』
アウトドアの中でも、老若男女楽しめるハイキングや登山を趣味にする方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ぜひ知っておいてほしい『ハイキングについて』をご紹介したいと思います。
ハイキング、トレッキング、 登山の違い
山歩き『山歩(さんぽ)』といってもハイキング、トレッキング、登山等、様々な呼び方があります。この3つの言葉はみなさんもよく聞くのではないでしょうか?
この3つの言葉は同じように感じますがそれぞれ違いがあるんですよ。
では、どんな違いがあるのか?
ハイキング
『hike(ハイク)』が語源で、『徒歩旅行』とも言われています。
『自然を楽しむことを主な目的に、なだらかな山道を気軽に歩く』というニュアンスで使われることが多く、比較的標高差の少ないルートを歩きながらのんびり四季折々の自然風景を満喫し、植物や動物などの自然の景色を楽しみながら歩くという山歩きです。
特別な体力を必要とせず、難易度の高い場所を選ばなくても良いことも多く、体力に自信のない方も、健康のために少しずつ歩きたい方も、老若男女問わず気軽にトライできるのも魅力なアクティビティです。
トレッキング
徒歩で旅行や移動をするという意味を持つ『Trek(トレック)』が語源で、山の中を歩くアクティビティのことを言います。『山頂を目指すことにこだわることなく山歩きをする』や『登山より少しレベルの低い軽登山』というニュアンスで使われることが多く、歩行時間、日数、標高差等に関わらず汎用的に使われています。
ハイキングに比べて森の奥地へと進むことが多く、手つかずの自然美に出会えるのが魅力で、山の中を歩くため、ひらけた景色や雄大な山容など非日常の景色を楽しめるのも特徴です。その他に、渓流沿いを歩くリバートレッキングや雪山を歩くスノートレッキングなど、場所や方法に合わせた楽しみ方があります。
登山
『山頂を目指し、山を登ること』を指し、山歩きの中で『登る』というニュアンスが一番色濃く使われている言葉です。ハイキング、トレッキング、登山の中では、歩行レベルが一番高い山歩きとして使用されることが多く、より経験者向けになります。
山頂という明確なゴールがあるため達成感を味わいやすいという魅力があり、山頂に到達した時の達成感と、遮るもののない山頂からの景色は、登山の醍醐味といえるでしょう。
ハイキングやトレッキングより十分な準備や計画が必要となり、『どんな山を、どんなルートで、どんな方法で登るか』によって難易度が変わり、初心者から上級者まで幅広い楽しみ方ができることも特徴です。
気軽にトライ『ハキング』について
冒頭でも少し『ハイキング』についてお話しましたが、ハイキングとは、『自然を楽しむことを主な目的に、なだらかな山道を気軽に歩く』という山歩きです。
自然環境の中を歩き、景色や景観を楽しみながらリフレッシュすることを目的とします。自然を楽しみながら野山や小道を長時間歩くことで、有酸素運動にもなり生活習慣病などの予防改善にも効果的とも言われています。また、大自然でしか味わえない景色、におい、音などを感じることでリラックス効果も期待できます。
自然を楽しみながらゆっくり歩くことが目的なので、山頂に到着しなくてもOKです。高低差が少なく歩きやすいコースであれば、初心者の方も親子で一緒に楽しむこともできますよ。
山歩き『山歩(さんぽ)』の基礎知識
日常生活でもマナーやルールがあるように山歩きでもマナーやルールがあり、山に関するマナーを知ることも重要です。山歩きをする前にマナーやルールをしっかり知っておきましょう!
自分のレベルに合った山を選ぶ
山の中は気温が低いので、多量の汗は汗冷えを引き起こし低体温症に陥る危険性や、無理をして体を動かし続けたことで急激なエネルギー消費が起こり低血糖状態になる可能性もあります。
背伸びや無理をせずに自分に合った山を選び、会話ができる範囲の自分のペースで歩けるように、また定期的な栄養補給も忘れずに山歩きをしましょう。
挨拶をする
ハイキング、トレッキング、登山などの山歩きで人とすれ違うときは挨拶をすることがマナーです。気持ちよく山歩きを楽しむために声を掛け合うという目的もありますが、万が一遭難や災害が起きた時に捜索の手掛かりになると言われています。
挨拶を交わし合うのは気持ちがいいですよね?知らない人と挨拶を交わすことが恥ずかしいと感じる方も、最初は恥ずかしくても挨拶を交わして気持ちよく山歩きを楽しみましょう。
上りが優先
歩く山によっては、上りも下りも同じ登山道を通ることがあります。
下りの人が動いて落石を起こしてしまうと上りの人に当たる恐れがあるので、下る人の方が相手に気づきやすく、よける余裕のあるスペースを確保しやすいという理由から上りの人を優先することがマナーになっています。
また滑落を防ぐために、道を譲るときはできるだけ道幅が広く安全な場所で、そして譲るときは山側によけて譲りましょう。
ゴミは必ず持ち帰る
山歩きで出たゴミは、必ず自分で自宅まで持ち帰りましょう。山でお弁当などを食べ、食器などの洗い物が出た場合、その場で洗うと油や食べかすなどが山に流れ、環境汚染や環境破壊につながるので、山に捨てるという行為はマナー違反です。
山の中だけに決まったことではなく、街中でも守らなければならない基本的なルールではないでしょうか。
1列で歩く
複数で山歩きをするときは、必ず1列で歩くようにしましょう。
登山道は狭いことも多く、ペースには個人差があるため、2列以上になるとすれ違う人や後ろからやって来たペースの早い人が追い抜くときの邪魔になります。
何気に横に広がって歩くことで、すれ違うときや追い抜くときに無理をして足を踏み外して転倒したりするなど、相手にケガをさせてしまう恐れがあるということを認識してきましょう。
登山道から外れない
登山道は安全に山に登れるように整備されています。
登山道から少し外れただけでも遭難や滑落などの危険性があります。また、自分の身を守るだけでなく自然環境を守るためにも登山道に沿って歩くことが大切です。
山の生態系を崩すことはダメ!
山にある植物・土・石などは生態系保全のため持ち帰りは禁止されています。天然記念物にしていされている植物もあるので、不用意に持ち帰ることはやめましょう。
また、山で暮らす動物たちにエサを与えることもマナー違反です。山の生態系を崩す行為は行わないようにしてください。
山選びのポイント
山歩きをするときに、どんな山を選べば良いのか?初めての方などはわからないですよね。では、どんなことを基準にして山を選べば良いのでしょうか。
『標高差』『歩行時間』によって大きく左右されます。
標高差とは、登り始めと頂上との差のこと。標高差が大きければ大きいほど、傾斜のある坂道の上りや下りが増え、体力を消耗します。また、歩行時間は約3〜4時間ぐらいを目安に、各ルートの標高差や歩行時間を確認して自分に合った山選びをしましょう。
そして、登山とハイキングの違いは標高差500mが基準となり、標高差500m未満をハイキング、標高差500m以上は登山となります。初心者のうちは『標高差600m以内』の山を選ぶようにしましょう。
なお、標高は気温にも影響します。標高が100m上がると気温が0.6℃下がり、風速が1m/s増すごとに体感温度は約1度ずつ低くなると言われています。平地と山の中での気温は時間帯によっても違いますので、事前にしっかり準備をして行きましょう。
最後に
季節で山の魅力も変わるので1年間で様々な楽しみ方ができますね!
日常生活の中にもマナーやルールがあるように、山の中にも同じようにマナーやルールがあります。そのマナーやルールをしっかり守り、無理をせず、自分にあった『山歩(さんぽ)』をしてみませんか?